ちかごろ滅多なことでは足を踏み入れることがない
港区の巨大コンクリート要塞へ
そもそも混雑していると
前もって予想できる場所にいくのは嫌なんだが
会場の混雑具合は、
やっぱり西武池袋線の通勤ラッシュのよう。
うるせーテイコが、
待ち合わせに遅れてドヤされないか空模様よりも心配だったため
スタバ目がけて急ぎ足で
階段を、一息であくせくと駆け上がった。
会場は、現代文明の空気調節装置により
快適な涼に保たれており
皆が朝から炭酸入りの水がはいったグラスを傾けている。
現代文明が生み出した高性能な記録装置は
トカラ列島とかいう、まったく縁のないところから
じっと見ていても何ら変化のない
退屈な映像を受信し続けていた。
となりには、真っ黒に日焼けた広告マンと、
船で引っ張られたかのように胸板の厚い銀座通の男性がいたが、
どちらの男性も退屈な映像を見ている様子はなかった。
変化のない映像の中にパワーを感じながら
笑ったり、あくびをしたりしている人たちは、
ガス入りの水を飲んで音がしないようにガスを発生させている奴よりは
よっぽど行儀の良い人たちの集いに思えた。
46年ぶりの6分40秒が
目視できないことは
誰にも容易に想像できたことだけど、
なんか、ちょっと物寂しく
会場をあとにしました。
おしまい。
